こんにちは、桧家住宅名古屋、設計部の大野です。家の中の間取り計画も大事ですが、かっこいい玄関アプローチや、手入れの行き届いた素敵なお庭にも憧れますよね。

  • 広々として使いやすい駐車場&駐輪スペース
  • 家庭菜園も楽しめる花壇
  • 子供の遊び場やドッグランにもなるスペース
  • セカンドリビングとしても使えるウッドデッキ

などなど、必要な物、叶えたい物がたくさんあると思います。しかし、敷地にも限りがありますし、広すぎるお庭は日々のお手入れが大変。優先順位を決めて、家族のライフスタイルに合った計画をしましょう。

本日は、ポイントを押さえた外構計画、それぞれの敷地の特徴を活かした素敵なお庭を手に入れるコツをお伝えします。

◆【配置計画】敷地の特徴を把握しよう!

前提として、建物(家)の配置には、建築基準法や日照の関係で「敷地境界から〇m放す」など、ある程度の制限があります。その範囲を必須条件としつつ、まずは広いスペースから決めていくといいでしょう。駐車スペースは面積が大きく、必要台数も決まっていると思います。まずは家と駐車スペースを大まかに配置してから、それ以外の配置を順番に考えていきます。まずは、イメージされるお庭のスタイルごとに、マッチしやすい敷地の特徴と、設計のポイントをお伝えします。

道路に面した庭

南側道路の敷地にもってこいです。

  

駐車場とアプローチは道路側となるため、庭と一体になった、広い空間を持てます。道路側に庭があれば、万が一隣家の建て替えがあっても、日光が遮られる心配もなく、光がたっぷり取れて明るい間取りになります。

ただ、道路側に大きな窓を配置すると、通行人からの目線が心配。そのため、目隠しとなる物が必要です。

生垣やフェンスは、色々な種類やデザインがあります。建物のテイストに合わせて、おしゃれな外観を考えるのも楽しいと思いますし、植栽を間接的な目隠しとして活用する方法もあります。

道路から見えない庭

北面道路の敷地にオススメです。

道路と反対側の敷地に主庭を配置する事で、日当たりのいい南面にプライベート空間をつくることができます。

道路に面さないので、小さな子の遊び場としても安心です。また、「玄関ホール・アプローチ」と「LDK・主庭」を分けて配置できるので、広いLDKをつくることができます。

注意点としては、近隣の家の建て替えなどで日当たりが変わる恐れがあります。日当たり確保のためには、南隣地からできるだけ離れた位置に家を配置したいですね。

細長い庭・小さな庭

敷地の都合上、どうしても小さい庭、細長いいびつな形状になることもあります。そのような場合も、坪庭風にデザインしたり、おしゃれな癒し空間をつくることができます。

小さな庭は面積が少ない分、料金が割高な素材も取り入れやすく、手入れをしやすいメリットがあります。

例えば、天然石や砂利を敷き詰めた枯山水風のアレンジにしたり、デッキ材を敷き詰めてメンテナンスフリーにしたり。広い庭では料金がかかりすぎるプランも、面積が少ないため実現しやすいです。

注意ポイントとしては、建物や塀に囲まれて湿気がこもりやすく、日当たりが悪くなりやすいデメリットがあります。そこで、日陰に強い植物を選んだり、立木を減らして日当たりや風通しを確保したりと、工夫しましょう。白いタイルや砂利を敷くと、明るく見えます。

中庭(パティオ)

家をコの字形、またはロの字形に作って、出来た空間に庭を造るスタイルは、広い敷地の場合、検討の価値があるかと思います。

家をそのような形状に作るために、余裕あるコストが必要にはなりますが、敷地外からの視線を完全に遮ったプライベート空間を持てます。

注意ポイントとしては、予算がかかる他に、中庭内に熱や湿気がこもりやすい・建物内の動線が非効率になりやすいといった事が挙げられます。実現すれば、中庭から採光を確保でき、室内の多方向から庭を望む事が出来ます。

家の顔!玄関アプローチ

敷地入り口から玄関扉までの玄関アプローチは、訪れる人が最初に見る「家の顔」。おしゃれで素敵なアプローチにしたいですよね。

とはいえ、家族が毎日出入りする場所でもあるので、使いやすさも重視したいです。

<玄関周りのチェックポイント>

  • 買い物帰りなど、重い荷物を持っていても難なく通れるか。
  • 車を使う際の動線はどうか。
  • 雨の日や夜間など、あらゆるシチュエーションを想定した場合はどうか。
  • 水廻り・外部コンセントは必要ないか。
  • 車いすで出入りする経路など、将来を見据えた場合、問題がなさそうか。
  • 敷地内の高低差への配慮

敷地内には排水のために傾斜を設けるので、傾斜によってできる高低差も計算に入れながら設定します。高低差が大きい土地には、階段やスロープに広めの面積が必要になります。

そういった事もあり、本来であれば、建物を建ててしまってから外構を考えるよりも、外構計画も決まった上で建築をスタートする方が、上手に計画できます。

大変なお手入れ。雑草対策

 よく「水場のある庭はボウフラが沸く」といいますが、水場がない庭でも注意が必要です。

木の枝や雑草が伸び放題になると、蚊や虫が体を休める格好の隠れ家になり、大量のヤブ蚊が発生することがあります。そうなっては、せっかくのお庭にもなかなか出られなくなってしまい、台無しですよね。とはいえ、面倒な草むしりや枝打ちは、極力減らしたいものです。

<雑草を防ぐ庭づくり>

 コンクリートやタイル敷きにする

  • 枕木や敷石を敷き詰める
  • 人工芝や砂利で覆う

といった方法で、土の露出をなくす方法が一般的です。他にも「グランドカバープランツ」と呼ばれる、地を這うように広がって生える植物を先に植えることで、雑草を生えにくくさせる方法もあります。ご自宅に合った方法で対策するために、以下にそれぞれのメリット・デメリットを挙げておきます。

砂利敷き

  • メリット
    • 足音が鳴るので防犯になる
    • 水はけが良い
  • デメリット
    • 砂利の量が少ないと効果が出ない
    • 落ち葉などの掃除がしづらい

コンクリート

  • メリット
    • 掃除やお手入れがしやすい
  • デメリット
    • 殺風景な印象になる
    • 夏は照り返しで暑い

グランドカバープランツ

  • メリット
    • 比較的手軽に緑を楽しめる
  • デメリット
    • 植物の選定に工夫が必要
    • 人工物よりも手入れが面倒

◆庭木の選択と注意点

家の周りに植える庭木などの植物(植栽)は、日向でないと上手く育たない物や、逆に日陰や湿気を好む性質の物など、多種多様です。是非、植える場所をしっかりと検討した上で、適した植栽を選ぶ事を心がけましょう。

庭木には、「生垣として目隠しに使える」「草花のように毎年植え替えなくても、緑を楽しむことができる」「夏の強い日差しを遮る」といったメリットがありますが、放っておくと育ちすぎて、手に負えないほど伸びてしまう事も。

定期的に剪定して伸びすぎを防ぎ、メンテナンスを続ける方もいらっしゃいますが、もし面倒だな、少し自信がないなという方は、小さな低木を選ぶと、比較的手入れがしやすいです。もちろん、同じ植物であっても、日当たりや土の状態、手入れの仕方など、環境によって成長が違います。こまめにチェックして、伸びすぎてしまいそうなら、早めに剪定するのがオススメです。

メンテナンス面では、小さな低木が自分で手入れをしやすいのですが、家の象徴的存在として大きなシンボルツリーを植えるのも、低木とは違った魅力があります。シンボルツリーをメインに据えることで、少ない植栽でインパクトのある景観をつくれるので、かえって管理がしやすい場合も。夏の強すぎる日差しを防いだり、紅葉や結実を楽しんだり。植物の特性と相性を考えて、家族の好みとお庭に合った樹木を選択しましょう。

ちなみに、大きく育った樹木はメンテナンスが大変です。特に高所の作業は危険ですので、自分でできない所は無理をせず、専門業者に依頼したほうが良いでしょう。

◆まとめ

後回しにされがちな外構計画ですが、お手入れも踏まえた庭づくりができると、日々の暮らしが楽になります。家の中と外、両方をバランスよく計画して、素敵なマイホームをつくりましょう。